雨の日の接遇 挨拶+α
名古屋は雨の朝となりました。
接客に携わる皆さんは、傘立てを用意したり、傘を包むビニール袋を用意して、開店に備える方も多いでしょう。
雨の日に特に気にかけたいのが、お客様の傘や荷物です。
お店に入ってこられた時の「いらっっしゃいませ」に加えて、傘の置き場所や扱いに迷われる様子が見えたら、瞬時に、「よろしければ、傘置き場はこちらにございます」であったり、「こちらのビニール袋をご利用になりますか?」であったり、迎える側から声掛けができると良いですね。
自分がお客様の立場になって考えてみると、よくわかります。
「雨の外出、ベタベタして憂鬱だなぁ」と思いながら、お店や施設など目的地にようやくたどり着いて、「やれやれ」な瞬間です。
爽やかな挨拶とともに、「自分を気に掛ける言葉」をかけてもらえたら、「やれやれ」といった気持ちが、気持ちよく迎えてもらえた「ほっ」とした安堵感につながりますよね。
さらに、雨の日は、濡れてしまったカバンなどの置き場所にも案外迷うもの。
荷物置き場がわかりやすい場所に設置されていたとしても、「濡れたものをここに置いて良いのかな」と迷うお客さまもいらっしゃいます。
あえて、お客様をお迎えする側から、「雨でお荷物、大変でしたね。よろしければこちらにどうぞ。」の一言があると、お客様としては気兼ねなく置くことができますし、お客様が荷物を置いている間に、「この雨では大変でしたね」「雨の中有難うございます」といった会話をはさみながら、ご用件をうかがう会話に自然とつなげていくことができます。
受付やカウンターなどでお客様を待つのではなく、言葉がけと笑顔でお客様を玄関先までお迎えにいくイメージでとらえるとわかりやすいでしょうか。
「お客様を大事にする気持ち」をこうして「形」にして見せていくことで、目には見えない気持ちもしっかりと伝わります。
雨の日はお客様の数が減るというデメリットもありますが、お客様といつもよりたくさん会話を交わしつながりを深くするチャンスと思うと、工夫できることはたくさんあります。
自分がちょっと大変な時にかけてもらう気遣いや優しい言葉は、ことさら身に染みるものです。
接遇研修でお伝えしている「挨拶+α」、雨の日はこの一言です。
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