オンライン時代のマナー~身だしなみチェック
2020/06/16
先日、ブログで、「気になります オンラインでの身だしなみ」という記事をあげたところ、個別にご質問をいただいたりしたので、もう少し詳しく解説しようと思います。
「気になります オンラインでの身だしなみ」は、こちらです→http://haradayumiko.com/wp/column/post-5289
オンライン上のビジネスマナーは、まだ「正解」が確立していない状態で、個々が模索をしている段階だと考えます。ですから、あまり堅苦しくとらえなくても大丈夫。とはいえ、リアルな対面以上に、「見た目」が印象を左右することは確かですので、ビジネスの基本として大切です。
今回、テレビ局のアナウンサーを13年務め、現在はビジネスマナー講師も務める立場からお話させていただきます。
初めにお伝えしたいことが2つ。
〇マナーとしての原理原則は全く変わらず、オンラインでも、「相手を尊重する、大切に思う気持ちを形にして見せること」が大切です。
〇ビジネスマナーというと、フレッシュマン対象と思いがちですが、オンラインという新しい手段に慣れていないのは、キャリアが上の世代です。そして、目上の方にダメ出しはしにくいものです。特に管理職世代は初心にかえって再確認されるとよいでしょう。
では、早速、5つのポイントで見ていきます。
①映る角度 カメラで自分のおでこ、もしくはおでこより少し上から映すように、カメラ機器の位置を調整。専用の高さ調整台を使う、パソコンの場合、下に分厚い書籍を置いてかさ上げをする。
②画面の明るさ 明るいことが大切。モニターや場所の調整、必要であればデスクライトや専用ライトを活用。女性はあった方が安心感が高い。
③背景 ポイントは、「商談、打合せなど話の内容にふさわしいものか」、「背景も、話し手の印象につながる」ということ。白の壁、ブラインド、レースのカーテン、小物は絵画、会社のロゴ、グリーンなど。
NG例としては、ごちゃごちゃしている、派手すぎる、主張が強いもの、相手の目がそちらに行ってしまうような背景や、給湯室?ロッカー室?といったオフィスのバックヤードな雰囲気が出てしまう背景は再考したいところ。
④髪型と洋服 前髪が目にかからないように。目の表情がわかるようにすっきりとした髪形を意識。洋服は、ビジネスシーンや話の内容にふさわしいかどうか。自宅からオンラインでつながる場合でも、全身が映る前提の身だしなみを推奨します。(服装の乱れは、心の乱れにつながります!)明るめの色を顔周りに取り入れると自然と明るい印象をつくることができます。
⑤メイク 必ずモニターに映してみて、「濃い・薄い」を確認。それぞれの環境で条件が大きく異なるので、実際にやりとりをする場所で、事前にモニターを見て確認することをおススメします。
私は、特に目の下に影が出ないかをチェックし、いつも以上にコンシーラーやハイライトを活用します。(オトナ女子の皆さんは、お疲れ感が出やすいポイントですね。「誰から見ても、清潔で健康さを感じる見た目」を最重要視しています。)
5つのポイント、いかがでしたか?
不思議なもので、「モニター画面に映す」と、いうことをしてみると、鏡ではわからなかった「気になること」、「映し出されるもの」が想像以上にあります。
洋服の映り、メイクの映り、その方自身の映りは、鏡に映した場合とは異なり、モニター越しでしか確認できない「空気感」や「印象」、「見た目」があるのです。
そして、何のためにこうした準備をするかというと、「相手から見て心地良いこと」、「画面を通じて、この人なら信頼できそう、と安心していただくこと」。
結果、お互いが「話の内容に集中できる」、「気持ちよく仕事を進められる」ことにつながります。
人は、視覚から受ける印象がとても大きい分、オンラインをビジネスに活用する場合、事前の入念な身だしなみチェックはこれからの時代、欠かせません。
新しい時代のマナーとして、オンライン前の身だしなみチェック、是非、モニター越しで行ってみてください。
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