2018GW長崎の旅~軍艦島編
2018/05/14
GW、どんな風に過ごされましたか。
私は、家族で長崎を旅してきました。
こちら、軍艦島上陸ツアーに参加した時のもの。
テレビなどで関心を持ってよく見ていたつもりではありましたが、実際に行ってみて初めてわかること、感じることがたくさんでした。
そもそも、島は外海に面しているので波が高く風も強く、年間100日は上陸できないそうで、運良く私たちは上陸できましたが、それでも途中、○○ツアーでこんなに揺れたことないわ(;・∀・)というぐらい舟が波にもまれました。
上陸。
廃墟というと暗いイメージをしがちですが、暗さや怖さはいっさい感じません。
ただただ、44年前までここにひとの暮らしがあったという不思議さと様々な想像がわいてきます。
島の滞在時間は30分と定められているため、のんびりする間もなく、ガイドさんの説明が始まります。
正式名称は、端島(はしま)。
奥に見える学校で、一時期、教壇に立たれていた方がガイドを務めてくださいました。
手前の橋脚のようなものは石炭を船着き場へと運ぶベルトコンベアーを支えていたもの。
島では良質な石炭が算出され八幡製鉄所へ送られていたそうです。
エネルギーが石炭から石油に移るまでの時代、日本の近代化を支える役割を果たした島なのですね。
↓幹部の住宅は、風が当たらない島の滞在東側にあったそう。
炭坑労働者の共同浴場もここにあり、作業後、服を着たまま数回、海水の風呂に入ったのちに、ようやく真水に浸かったそう。
島の西側にまわると、日本最古の鉄筋コンクリートアパートが。
東から西へ移ると猛烈な風が吹き付け、帽子が飛ばされそうになります。
台風時には、西から東へ島全体、建物の高さを超える大波がかぶった(通過していった)こともあるようです。
その一番西の建物で労働者の方は生活していたそう。
でも、お給料は高く、いわゆる三種の神器は早くから揃っていて生活は豊かだったんです。
先程のガイドさんも、島が閉まる(昭和49年)少し前にいたそうですが、すでに住宅に水洗トイレがあり生活は快適だったとおっしゃっていました。
風や波の荒さや太陽の光、44年前までは、確かにここに暮らしがあったというひそかな人の息づかいのようなもの。
島に行ったからこそ感じられたことがたくさんありましたが、パンフレットなどに載っている写真と同じ現場で、写真にはなかった当時の階段を支える骨組みのようなものが設置されている様子などを見るにつけ、時間とともに朽ちゆく建物の維持や管理が課題であることもまた肌で感じるのでした。
私も40代になり、ちょっとのことで激しく感動する20代の感性とは変わってきたなぁと寂しく思うこともありますが(同世代の方、そんなことありませんか?)、旅だけは違います(^^)
知らない場所に出かけ、知らないものを見聞きする時の高揚感やワクワクする気持ちだけは20代の頃からずっとずっと変わらないなぁ。
旅は、日常から非日常を旅して、また日常に戻り、毎日の暮らしを頑張ろう、楽しもうと前向きになれるパワーの源のようなものです。
さあて、次はどこに行けるかなぁ(^^)
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