【公式Blog】原田裕見子の本日もおしゃべり日記

【公式Blog】名古屋・静岡のフリーアナウンサー原田裕見子の本日もおしゃべり日記

*

新学期の声掛け

      2021/09/03

「夏休み明けは、こどもの変化に注意。」

 

この時期になると毎年のようにニュースや新聞でも取り上げられる話題です。

 

先日、学校関係者(高校)とお話をしていて、やはり、夏休み明け、クラスに一人は今までと様子が違う生徒がいるのだそう。

 

そんなとき、例えば宿題が出来ていない、提出物が揃っていないといった不体裁があったとしても、「何やってんだ」と上から叱るのではなく、「どうしたの?」「何かあった?」と声をかけることが大事だそうです。

 

この「何やってんの」といったような上からの声掛け、夏休み明けに気が緩んでいるのではないかと、つい家庭でもやってしまいがちですよね。わたしも心の中で反省です。

 

では、「どうしたの?」「何かあった?」をどうしたら効果的に届けられるのでしょうか。

 

これについては、リーダーの方へ、部下とのコミュニケーションについてお伝えする際よくお話するのですが、「どうしたの?」という声掛け一つとっても、細部に気を付けないとこちらが意図する通り伝わるものではありません。

 

「どうしたの?」という「言葉」だけでなく、それを発する人の「態度」「イントネーション」「空気」も大事で、頭ごなしのような、責めているようなニュアンスが匂うと、途端に相手からしてみたら負担でしかありません。

 

「きつい口調」「威圧的な空気」「いらつきがにじむ態度」、どれもNGですね。

 

穏やかであることが大切です。

 

視線も上から見下ろすようでは威圧的です。

 

腰に手を当てるなんてのももってのほかで。

 

なるべく目線が同じ高さで合う状態で、優しく話を聞くことができると良いでしょう。

 

「何を言う」のも大事ですが、「どう言うのか」も同じぐらい大事。

 

コロナの夏も2年目で、特に先月あたりからこどもへの感染拡大が広がったことで、ますます窮屈な思いをしているこどもたちが多いと思います。

 

大人が思う以上に、こどもの中に消化しきれないモヤモヤがあってもおかしくありません。

 

まずは、大人がどっしり構えて、穏やかに見守り、接っしたいものですね。

 

4831815_s

 - コラム「話すこと・聴くこと」

  関連記事

DSC0261チラシ
話し方のコラム、よく読まれています

このブログ内で綴っているコラム「話すこと・聴くこと」(カテゴリー欄から探せます) …

DSC02068_R
人は自分が思っているように相手にわかって欲しい

自分が伝えたいことを、自分が思っているとおりに相手にわかって欲しいですよね。 & …

オフィス3人自己紹介
好印象を持たれる自己紹介②

好感を持たれる自己紹介。   前回は、「誰に」、「何を」、「どのように …

wpid-beautyplus_20151028094022_fast.jpg
感じの良い表情

話し方の講座や研修では、表情についてもお伝えしています。 話すことは、対面コミュ …

E9FB600D-E8B6-4F65-8165-418F92432AEA
所ジョージさんのお父さんの格言

先日のNHK「ファミリーヒストリー」で、所ジョージさんの家族の歴史に迫っていまし …

3C4C8C0A-56DD-4782-BB32-E5EA2BE191DA
なぜオンラインで話し方のクセが目立つのか

オンラインを活用した働き方が、急速に広がりました。   わたしも、打ち …

FC918311-D340-49A3-8282-8D944C53FF1B
その話し方で伝わりますか?

とある情報番組の中継コーナーを見ていて、「あ~・・・(残念!)」と感じる話し方に …

0221C022-5BA2-4757-A63E-71652C5135ED
心にちょっと効くコトバ~感謝する心は

「良い言葉」に出会った時、メモする習慣があります。   スケジュール管 …

DSC_6042
マスクをしたらご用心!

    一段と寒くなってきて、通勤や仕事中、マスクをつける方 …

121C5C1A-64B5-41E2-8F73-2E0101F2499C
その話し方で、なぜ「伝わらない」のか

以前、プレゼンテーションのレッスンをしていた時に、「よく上の立場の方から、わかり …