その話し方で、なぜ「伝わらない」のか
以前、プレゼンテーションのレッスンをしていた時に、「よく上の立場の方から、わかりにくいと話し方を注意される」というお悩みを受けました。
テキストを使って実践してただいて原因がすぐにわかりました。
あれも、これもすべてを大切に伝えたいタイプの話し方だったのです。
よく言えば、とても丁寧。悪く言えば、何が大切か、何を言いたいのかがわからない。
たとえば、この記事を読んでいるあなたは、資料に書いてあることをすべて説明しなければいけない、用意した原稿を一言一句読み上げなければ伝えたことにならないと思っていませんか?
誠実な方であればあるほど、そうなる傾向があると思います。
しかし残念なことに、「全部」は伝わらないのです。
皮肉ながらこのあきらめのような前提があることで、「じゃあ、何が何でも聞いて欲しいことは何か」を絞りこむことができ、芯の通ったわかりやすい伝え方になっていきます。
このときのレッスンでも、テキストを使って、一緒にテキストの内容を読解しながら、パズルのように文章や言葉を一緒にわかりやすく組み直していくうちに、自分の原稿の作り方のクセであったり、「大事なことを優先させる」ということがどういうことかが具体的にわかったようで、「今までの自分のどこがまずかったかがよくわかった」と、とても納得してくださいました。
まず、「どうしてわかりにくいと言われるか」の原因究明から始めることが、改善の早道です。
人によって、滑舌だったり話すスピードであったり、抑揚であったり、文章構成であったりと、原因は様々ですからね。
わたしはお医者さんではないけれど、じっくり問診するところから始めていきます。
言葉ひとつ、伝え方ひとつで、効果は大きく変わります。
ご自身の中で悩みが深くなる前に原因究明から始めてみてはいかがでしょうか。
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