スピーチに必要なもの
先日、人とのやりとりの中で、「スピーチって、場数で鍛えられますよね。原稿を書いて指定された時間におさまるように音読の練習をしてのぞめば、そこそこの出来にはなるでしょう。」と言われました。確かに。
さらっと書くとたったの一行ですが、これができるようでできないから人間辛いのよね、とも思った次第です。
まず始めに、原稿を書くにあたり、ふさわしいネタをチョイスし、聴衆に合った言葉や表現をする。
これだけでもまあまあ時間を取りますし、スピーチ原稿を書いたことがない方にしてみたら、どこから手をつけていいのか書き始めの瞬間から苦労があります。
たいていの方が、文章を書き終えたところで一山超えた感覚になるはずです。
いやいや、勝負はここからで、音声として表現する練習を、ジェスチャーや目線の配り方含めて、たくさんたくさんして欲しいのです。
その前に、声や滑舌も一定水準まで磨いていただきたい。
さらに、過度に緊張しないためのマインドセッティングも重要ですね。
この過程の一つ一つにおいて、わたしたちの個性や経験によって、個人差が大きく出るところです。
例えば、みなさんはいかがですか?
声はバッチリだけど話の構成がうまく書けなかったり、話はなんとなくうまいけれど滑舌に難があってせっかくのいい話が部分的に届いていなかったり、もうとにかく人前に出るだけで緊張してしまって何を話しているか自分でわからなくなってしまったり・・・。
ここが実に様々。
スピーチをすることになったら、「自分はどういうタイプかな」と客観的に振り返り、冷静に自分の中のデコとボコを感じながら、デコ(=できる部分)はひそかな自信にして伸ばすつもりで、そしてボコ(=足りない点)は、丁寧に時間をかけて準備ができると良いですね。
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