できていますか?「聞きやすい聞き方」
新入社員の皆さんにとって、社会人二週目がスタートしました。
コロナウイルスの急激な感染拡大で、さまざまな活動がいつものようにはいかない春です。
入社式では、オンラインを活用したり、新入社員同士の距離を広く取ったり、態勢に苦慮した企業も多かったことと思います。
きっと、迎える側も入社する側も、「こんなはずではなかった・・。」という戸惑いとともに迎えた春でしょう。
ただでさえ、新入社員にとっては、学生から社会人へステージを変え、果たして自分はやっていけるだろうか、なじめるだろうか、と心配を抱える時期です。
この世情を受け、新人研修などが予定と変更された社も多いでしょうから、今年の新入社員はいつも以上にさまざまな不安を抱えていることと思います。
ですから、例年以上に、細やかに、丁寧に時間をかけて伝える努力であったり、こちらが伝えたことを相手が理解できているか、不安を感じていないかを観察することであったり、確認する作業をしっかり行いたいものです。
よく伝達事項が終わった後の確認で、「ここまでのところ、大丈夫ですか?」というフレーズを使ってしまう方は、「ここまででわからないことがあったら、もしかしたら他の方も疑問に思っているかもしれませんので、なんでも質問してください」と聞くようにしてみてはいかがですか?
この聞き方は、わたしも研修などで常に気を付けているところで、「大丈夫ですか?」と聞くと、聞かれた相手は「大丈夫ではないです!」とは答えにくいので、反射的に「大丈夫です」と答えがちです。
「先輩や上司は忙しいに違いない」、「こんなことを聞いたら恥ずかしいかな」「完全に理解できていないけれど、まあどうにかなるに違いない」など、「大丈夫?」という聞き方には、小さな不安や疑問をつい飲み込ませてしまう可能性を含んでいます。
そうした小さな不安がたまった時のことを考えると、その都度、「なんでも聞きやすい空気やゆとり」を受け入れる側が作っていく工夫が求められますね。
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