ストーリーを語ろう②
「ストーリーを語ろう」の②です。
ざっくり言うと、「何かを伝えるときに、人の心を動かしたいのなら、具体的なエピソードや体験談、秘話といった「そのことにまつわる物語」を語っていきましょうというお話。
(①はこちらからどうぞ。https://haradayumiko.com/wp/column/post-6805)
ほんの些細な例になりますが、我が家の出来事をご紹介します。
こちらは先日、ご近所のスーパーマーケットで、ムスコがとある商品リクエストをするために書いたメモ用紙です。
今、「ゆかり」でおなじみのふりかけメーカーから、「あかり」や「かおり」といった様々なネーミングのふりかけがラインナップされていることをご存知ですか?
ムスコは、広島菜のふりかけ「ひろし」が欲しかったのですが、店頭に無かったためリクエストにチャレンジしました。
伝えたい情報→「ふりかけのひろしを置いてください」。一番伝えたいのはここですね。
そこに、「このお店になかったので」と添えると、まぁ普通の事実です。
「他で食べて美味しかったからもう一度買いたいです」なんて理由を添えるのも良いでしょう。
ここでムスコは、「父と同じ名前なので食べてみたくなりました」とアピール。(ちなみにハハの差しがねではなく、わたしが見ていないうちにムスコが書いて、気づいたときにはリクエストBOXに投函済みでした)
この話、言わなきゃ言わないでも良いことです。
でも、こどもの字でこんなエピソードがちょこっと添えられていたら、どうでしょうか。
「ふりかけのひろしを置いてください」というリクエストに、急に人間味が入ったような感じがしませんか?
後から知った私は、「この人、お上手だ・・・。」とちょっぴり驚きました。
もしかしたら、すべてのリクエストに応えてくれているのかもしれませんが、言わなきゃ言わなくても良いけれど、「実は・・・」のエピソードが担当者さんの心に残った可能性があるかもしれませんね。
ただ、なんでもかんでもストーリーを盛り込めば良いというわけでもなく、そこは「誰に」「どんな場面で」「なんのために」[といった計算が必要なことは言うまでもありません。(ムスコのケースは、無邪気の勝利だと思います)
心優しい担当者さんのお陰で、無事に「ひろし」を手に入れたムスコ。
「ひろし」は、ちょっと塩辛くて、汗をかく夏場に合うふりかけなのでした。
担当者の方、本当に有難うございました。
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