ストーリーを語ろう①
2021/08/11
話し方の勉強をされている方は、「スピーチで人の心を動かすには、ストーリーを語りましょう」といったセオリーを聞いたことがありませんか。
伝えたい情報だけでなく、具体的なエピソードや経験談を盛り込むことで、相手の感情に訴えたり強い印象を残し、「それならば!」と人を次の行動(具体的には納得や賛同や購入)へと導くと言われています。
ざっくり言うと、その人自身のこと、その会社のこと、サービスやコンテンツにまつわる人間関係や開発秘話、ここまでのいきさつ、苦労、裏バナシといったところでしょうか。
「プロフェッショナル」や「情熱大陸」などの番組で、つい、「う~む」と声を出してうなっていたり、「そうだったんだ~」、「この人、影ではこんな努力や苦労をしているんだ~」などとつぶやきたくなる瞬間は、ストーリーを見ている可能性が高いです(笑)
また、シニア向けの健康食品などで、社長さんが「わたしがひざの悪い母のために作りました!」と商品のアピールをされるのもひとつのストーリーです。
商品を説明する際に、「腰やひざがつらい方のために開発しました。これを飲めば快適な生活を取り戻せるかも!」でも良いですが、「つらそうにしている母をなんとか楽にしてあげたくて開発しました。おかげで、母は今では元気に旅行に出かけられるようになりました!」と聞いた方が、聞く側にとっては、話がグッと具体的に身近に捉えやすくなりますし、人間だもの(笑)、心に響くのですよね。
「こんな孝行息子さんが作っている商品だったらきっと良いものだわ」、「この方のお母さん、きっとわたしの同世代ね、だったらわたしも飲んでみようかしら」、「あ、自分のお母さんにもずっと元気でいてもらいたいから買ってあげようかな」などなどなど・・・。
まさに、納得、共感、賛同、購入です。
さて、皆さんが何かを人に伝えるとき、そこにはどんなストーリーがあるでしょうか。
「自分のことなんて」、「いや~、会社の裏側や失敗なんてお見せするもんじゃあないよ」なんて言わず、伝えたいもののサイドストーリーにもう一度目を向けてみませんか?
このストーリー、先日、我が家でちょっと面白ことがあったので、続きはまた次回にお届けします。
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