新学期の声掛け
2021/09/03
「夏休み明けは、こどもの変化に注意。」
この時期になると毎年のようにニュースや新聞でも取り上げられる話題です。
先日、学校関係者(高校)とお話をしていて、やはり、夏休み明け、クラスに一人は今までと様子が違う生徒がいるのだそう。
そんなとき、例えば宿題が出来ていない、提出物が揃っていないといった不体裁があったとしても、「何やってんだ」と上から叱るのではなく、「どうしたの?」「何かあった?」と声をかけることが大事だそうです。
この「何やってんの」といったような上からの声掛け、夏休み明けに気が緩んでいるのではないかと、つい家庭でもやってしまいがちですよね。わたしも心の中で反省です。
では、「どうしたの?」「何かあった?」をどうしたら効果的に届けられるのでしょうか。
これについては、リーダーの方へ、部下とのコミュニケーションについてお伝えする際よくお話するのですが、「どうしたの?」という声掛け一つとっても、細部に気を付けないとこちらが意図する通り伝わるものではありません。
「どうしたの?」という「言葉」だけでなく、それを発する人の「態度」「イントネーション」「空気」も大事で、頭ごなしのような、責めているようなニュアンスが匂うと、途端に相手からしてみたら負担でしかありません。
「きつい口調」「威圧的な空気」「いらつきがにじむ態度」、どれもNGですね。
穏やかであることが大切です。
視線も上から見下ろすようでは威圧的です。
腰に手を当てるなんてのももってのほかで。
なるべく目線が同じ高さで合う状態で、優しく話を聞くことができると良いでしょう。
「何を言う」のも大事ですが、「どう言うのか」も同じぐらい大事。
コロナの夏も2年目で、特に先月あたりからこどもへの感染拡大が広がったことで、ますます窮屈な思いをしているこどもたちが多いと思います。
大人が思う以上に、こどもの中に消化しきれないモヤモヤがあってもおかしくありません。
まずは、大人がどっしり構えて、穏やかに見守り、接っしたいものですね。
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