【公式Blog】原田裕見子の本日もおしゃべり日記

【公式Blog】名古屋・静岡のフリーアナウンサー原田裕見子の本日もおしゃべり日記

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好印象を持たれる自己紹介

   

先日のパーソナルレッスンでは、新年度に合わせて、自己紹介のブラッシュアップをしたいというリクエストにお応えしました。

 

人に何を伝えるときには、「誰に」「何を」「どのように」伝えるかが重要です。

 

「自己紹介」をテーマに話をするとなると、まず「誰に」を明確にすることからスタートします。

 

相手が「大人」なのか「小学生」なのか、これだけで、ご自身のどの部分を強くアピールするかは変わってきます。

 

例えば、わたしの自己紹介。

 

「何を」は「仕事内容」について、だとすると、

 

大人に対しては、「アナウンサーで話し方講師をしています」と一言で済むところを、小学生に対しては、「アナウンサーで話し方の先生をしています。どうしたらみんなが伝えたいと思っていることを相手にわかりやすく伝えることができるのか、その方法を教えています。」と一段、かみ砕いて説明します。

 

これが、「どのように」の工夫です。

 

例えを、もう一つ。

 

自己紹介のラストに、ちょっとプライベートにも触れようと、「趣味」についても触れようと考えたとします。

 

そこは、とりわけ、「誰に」の部分を意識します。

 

印象を強く残すために自分の趣味の中から「聴き手」にピンときそうなものをあえて一つだけピックアップするのです。

 

同世代のアラフォーアラフィフ世代が多ければ、「体力つけようと、山登りに目覚めました。」「先日、○○山の登ってとても良かったです(できれば出先のご近所だと良いです)」)と、この世代が興味を持っていそうなことであったり、「なんだかいつも運動不足。体のためにも運動しないといけないよな~」などと頭の中で考えていそうなことから派生するような活動を意識して伝えます。(これはあくまで一例です。相手の年齢や税別や話す場所によってかなり変えます。)

 

また、小学生の子供たちに話すのであれば、「鬼滅の刃のコミックスを全巻制覇しました(ちょっと古いか笑)。よかったら皆さんの好きなキャラクターも教えてね」と、グッと視線を相手に合わせて、「わ、この先生、面白そう」と思ってもらえたらラッキーだなという気持ちでお話しします。

 

自己紹介って、誰でもつい力が入り過ぎてしまうのですよね。

 

でも、全てを、正しくかっこよく網羅して話すことが重要ではなく、まずは「何者か」が伝わり、その次に、「この人は自分と関わりがあるのかないのか(好きになれるかなれないか)」と、うっすら自分に対して興味を持って聞いてくれる相手に対して、より興味関心を持ってもらったり親しみを感じてもらったりするエピソードを一つ、ポンとキャッチボールの球を投げかけるようにお話することが理想です。

 

これができるようになると、カチコチの自己紹介ではなく、相手に「もっとこの人の話を聞きたい」、「この後ちょっと話しかけてみたい」と思ってもらえるようなイキイキとした自己紹介、自己PRになってきます。

 

一方的なスピーチでなく、「会話」「対話」に近づいていくといえば、つたわりますでしょうか。

 

皆さんは、いつもどんな自己紹介をしていますか?

 

自己紹介は毎年、見直しても良いぐらい、ブラッシュアップのし甲斐がある大切なスピーチです。

 

話は戻ってその日のレッスンでも、ラストに完成したスピーチは、確実に相手に好意や関心を持ってもらえる、刺さる内容にバージョンアップしました。(ご本人の努力です。ほんとに見違えました。)

 

「はじめまして!」をより効果的な場にできるよう、皆さんも是非、自己紹介の仕方を見直してみてくださいね。

 

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 - コラム「話すこと・聴くこと」

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